善光寺史料館でもあり、日本で唯一の仏式の霊廟
忠霊殿は、正式には善光寺日本忠霊殿といいます。
昭和54年に、戊辰の役から太平洋戦争に至る戦没者を祀る、日本唯一の仏式による霊廟として完成しました。ですから、写真を見て分かるように霊廟はとてもきれいでどっしりとしています。
善光寺如来の分身を忠霊殿の本尊として安置してあります。
また、次の写真をご覧頂くと、寄進者「松下幸之助」とあります。これは1枚目の写真で忠霊殿の手前にとうろうが写っていますね。
このとうろうの柱の裏側に刻み込んであるものです。実際に忠霊殿に行く機会があれば細かいところですが、是非ご覧下さい。
忠霊殿は、他にも「善光寺史料館」として、善光寺の歴史を伝える場所でもあります。平成11年より、善光寺が所蔵する什物を常時展示しており、多くの参拝者が訪れています。
善光寺史料館には、古来からの善光寺信仰を物語る絵馬などがあります。絵馬の他には、仁王門に立つ仁王像の原型や、羅漢像、その他多数の宝物が展示されています。
これらの宝物をみることで、善光寺の過去から現在に至るまで全国に根付いている善光寺信仰の姿を理解することができます。
善光寺の歴史を知る上でも、貴重な什物がたくさん展示されていますので、外から建物を眺めるだけではなく、善光寺史料館にも是非立ち寄ってみてください。
善光寺資料館
史料館は有料ですが、本堂内陣券(本堂の内陣へ入ってお参りするチケット)と共通になっています。
本堂内陣券は500円で、これを購入すると内陣参拝、お戒壇巡り、史料館拝観ができますので、是非とも立寄ってみてください。
忠霊殿での御朱印のもらい方
善光寺の境内の中でも、忠霊殿は場所的に奥まったところにあります。
そのため、御朱印をいただかずに参拝を終えてしまう人も多いのですが、本堂から徒歩で3分程度の場所にあることを考えると、御朱印を頂戴しておきたいところです。
忠霊殿の正面には、お参りをするところの他、正面右側に「善光寺史料館入口」があります。御朱印はこの入口のところで頂戴することができます。
善光寺史料館入口の受付で御朱印をいただくことができます。御朱印は300円です。
なお、忠霊殿の御朱印は常に書置き(既に半紙に書かれたもの)のものをいただくことになり、持参した御朱印帳に書いてもらうことはできないようです。
善光寺史料館は有料ですが、史料館に入館せず受付のところで御朱印をもらうことが可能です。もちろん、善光寺史料館は善光寺の言い伝えやさまざまな情報を学ぶことができますので、時間があれば入館してみると良いでしょう。
忠霊殿の受付時間は16時となっており、善光寺本堂などに比べ早く閉まります。御朱印をもらう時には注意が必要です。
善光寺の本堂や大勧進・大本願などでもらうことができる御朱印は「善光寺御朱印を徹底ガイド!料金・買い方【限定御朱印情報有り】」にまとめてあります。