寛延3年(1750)建立以来、参拝者を迎えてきた山門
駒返り橋を過ぎ、右側に六地蔵と濡れ仏を過ぎて、石段を上がったところに山門があります。
山門は桁行き約20.4メートル、梁行き約8メートル、高さ約18メートルの入母屋造りの大楼門です。5年の歳月を経て、寛延3年(1750)に建立されました。
長い歴史を持つ山門は、1847年の善光寺地震などに耐えてきましたが、建物や屋根の老朽化が進んでいました。
そこで、2002年より平成の大修理が行われ、2007年12月に5年の歳月を経て建立時の姿が復活しました。(写真は大修理後のものです)
山門の内部(門の2階部分)には、四天王に囲まれた木像文殊菩薩坐像、四国八十八ヶ所の札所本尊を模刻した百体仏が祀られています。文殊菩薩坐像が安置されていることから、山門のことを「知恵の門」とも呼ばれています。
内部は拝観できます。上からは、善光寺の参道がとてもきれいに見えます。
有名な鳩字の額は山門にかけられています
正面には有名な「善光寺」の額が掲げられています。
これは、通称「鳩字の額」とも呼ばれており、良くみると鳩が五羽隠されています。
う~ん、分からない!という人は、以下のページに分かりやすい写真を載せておきましたのでご確認ください。
さらに、善光寺の「善」の字が牛の顔の形に見えると言われています。ここからも、「牛に引かれて善光寺参り」の信仰を伺い知ることが出来ます。
(現在の額は昭和59年~平成元年に行われた「国宝善光寺本堂昭和大修理」の際に掛けかえられたもので、古い額は善光寺資料館に展示されており、見ることもできます)
国宝善光寺の見どころ一挙紹介