等身大の釈迦涅槃像(重要文化財)
善光寺本堂の跡地には延命地蔵(堂跡地蔵)がありますが、その東側に釈迦堂があります。
釈迦堂というのは俗称で、正確には世尊院の小御堂と言います。
仲見世通りを本堂に向かって歩いていくと東側に立札があります。世尊院は、仲見世通りから奥に少し入りますので、通り過ぎてしまう可能性がありますので注意してください。
「延命地蔵の反対側」と覚えておけば安心です。(延命地蔵の反対側に見える道を奥へ進みます。善光寺参道から少し離れますので注意してください)
釈迦涅槃像は、釈迦入滅の姿を示す銅像です。
全長164センチの等身大で、左手を腰の上に伸ばし、目を閉じて、右脇を下にして、偏袒右片(右肩はだぬぎ)で頭を北にして横臥しています。(北枕で右肘を曲げ、足をまっすぐにのばしている姿)
釈迦涅槃像は絵画にしたものはたくさんありますが、彫刻は少ないとされています。さらに、等身大の銅造は非常に珍しく、国の重要文化財に指定されています。
また、螺髪にも特徴があり、鎌倉時代末ごろの制作と推定されています。
「京の立ち釈迦、信濃の寝釈迦」と古くから言われていることからも、歴史ある仏像です。
釈迦涅槃像は、戦国時代には善光寺本尊と一緒に全国各地を出開帳で回り、活躍しました。
また、釈迦涅槃像の隣には、毘沙門天像がありますので、合わせて参拝しておきたいところです。
国宝善光寺の見どころ一挙紹介