善光寺の大勧進

善光寺の大勧進



善光寺を管理する天台宗の本坊が「大勧進」です

善光寺山門に向かって西側にある大勧進。

大勧進は善光寺の山内天台宗の本坊です。

善光寺の大勧進

もともと勧進というのは、「仏法を説き作善をなすよう勧誘策進することであり、転じて神仏のための寄付を勧める」という意味であり、大勧進というのはその元締め的存在を指します。

大勧進とは役職名でしたが、善光寺ではこの役職名が寺名として残ったことになります。

大勧進のおかげで、たび重なる火災に遭いながらも善光寺がその都度復興できたと言われます。

大勧進の内部

江戸時代には、大勧進が善光寺の運営にあたり、(現在は大勧進と大本願が運営している)慶運は現在の本堂造営の貢献者です。

慶運は元禄時代に大勧進に入寺し、日本全国を出開帳でまわって多くの浄財を集め、多大な功績を残した人物として知られています。

大勧進の住職は貫主(かんす)と呼ばれており、善光寺の住職を兼ねています。貫主は代々比叡山延暦寺より推挙される慣習があります。

大勧進には多くの建物がありますが、2枚目の写真は橋を渡ったところにある大きな門です。寛政元年(1789)に建てられた歴史ある門です。

また、大勧進の境内にある位牌堂には、武田信玄と上杉謙信の位牌があります。他にも厄除け不動明王が安置されている護摩堂などが有名です。

大勧進でもらえる御朱印はこちらで紹介しています。