善光寺を管理する浄土宗の本坊が「大本願」です
仁王門に向かって西側にある大本願。大本願は善光寺の山内浄土宗の本坊です。
大本願の住職は、伊勢の慶光院、熱田神宮誓願寺住職とともに「日本三大上人」と称せられており、善光寺の住職を兼ねています。(現在はただ一人の上人号となっています)
大本願の境内は約3千坪あり、明治24年の火事で焼失し、今の建物はその後再建されたものです。
開山は、第35代皇極天皇の大御本願によって善光寺が創建(642)されたとき、その御杖代として、大臣蘇我馬子の姫君を善光寺御守護の寺務職としたことに始まっており、代々皇室ゆかりの尼公上人が入山します。
大本願の本堂(本誓堂)には、本尊に一光三尊善光寺如来が祀られています。その他、善導大使像、法然上人像、本田三卿像が奉安されています。
本堂以外にも、宝物殿などがあり、宝物殿には歴代皇室の遺品や浄土宗宝(二十五菩薩来迎図)などの宝物がたくさん展示されています。
また、文殊堂には、文殊菩薩と普賢菩薩が祀られています。(写真2枚目)
文殊菩薩は知恵を、普賢菩薩は理性と慈悲を司る仏様です。大本願に行ったら、菩薩様への参拝をすると良いでしょう。
大本願では御朱印をもらうことができます。
国宝善光寺の見どころ一挙紹介