お数珠頂戴(おじゅずちょうだい)

善光寺名物のお数珠頂戴



善光寺如来の身近にいる住職から数珠をいただく

お数珠頂戴(おじゅずちょうだい)とは、お朝時の時などに大勧進貫主や大本願上人が参道を往復される際に、頭を数珠でなでてもらうことを言います。

貫主や上人が参道を往復される際に、石頭にひざまずいて手を合わせ、お二人から数珠で撫でてもらいます。功徳を授かる機会として、地域にも根付いており、お朝事の際には多くの人が参道でひざまずいて待機しています。

お朝事に参加する際には、是非、お数珠頂戴を授かってください。

お数珠頂戴が行われる石畳

お数珠頂戴が行われる場所ですが、本堂の手前に写真のような授与品所(お守りなどが置いてある)があります。

だいたい、この前あたりの石畳の辺でお数珠頂戴が行われています。

この授与品所の前には朝にも関らず人がたくさんいますが、それらの人はお数珠頂戴に参加するために待っている人が多いです。お数珠頂戴は料金が必要になるわけではありませんが、法要を勤める導師(大勧進貫主、大本願上人)がお朝事のために本堂へ進まれる際に頂戴するものなので、そのタイミングで参道にひざまずいて待っている必要があります。誰でも参加することは可能で、お二人の昇堂時と下堂時のチャンスは4回あります。

夏場などはお数珠頂戴の時間に合わせて、参拝者が待ち構えていますので同じようにしていれば良いのですが、日によって参拝者が誰もいない場合には、どの場所でどのようにお数珠頂戴を行えば良いのか分からないと思います。この場合、授与品所は開いていると思いますのでそこで尋ねてみてください。

御開帳期間中ともなると。写真のように大勢の参拝者がお数珠頂戴を待ちわびています。

御開帳時の昼時の珍しいお数珠頂戴

写真は、平成27年の御開帳のものです。>> 御開帳期間中のお数珠頂戴

ちなみに、お数珠頂戴に初めて参加する場合には善光寺を満喫するという意味でも宿坊に泊まることをオススメします。

宿坊に泊まれば、住職がお数珠頂戴はもちろん、お朝事も案内してくれますので、最も善光寺らしいと言われる朝の善光寺を満喫することができます。

なお、お数珠頂戴を頂く場合には、是非、お朝事にも参加されることをオススメします。お朝事は、一日のうちで最も善光寺らしいといわれる善光寺で毎朝行われる恒例の行事です。

お朝事では、自分の願いごとを祈願(回向)してもらうことができます。申し込みついては、お朝事が始まる前に写真の授与品所で行うことができます。(当日に申し込むことで回向してもらえます)授与品所はかなり朝早くから開いていますので、不明点は何でも聞けば親切に教えてもらうことができます。