お戒壇巡り

お戒壇めぐりは善光寺でも人気のため行列



【追記】お戒壇巡りをより詳しく紹介

善光寺のお戒壇巡りについて、より詳しい内容を整理しました。

極楽の錠前の探し方や形などについてまとめていますので、こちらをご覧ください。

2022年善光寺御開帳でのお戒壇めぐり

真っ暗闇の向こうにある「極楽の錠前」に触れる

善光寺のご本尊が安置されている瑠璃檀と三卿の間の床下に部屋があり、その部屋をロの字型にめぐる暗黒の回廊がある。この回廊をめぐるのが、善光寺のお戒壇めぐりです。

善光寺御開帳時のお戒壇巡り

お戒壇めぐりは各地のお寺にもありますが、信州善光寺のお戒壇めぐりが最も有名で、善光寺に参拝したら必ずめぐっておきたいものです。上の写真は平成27年御開帳の際、お戒壇巡りを求めて並ぶ行列です。7年に1度の御開帳でも、お戒壇巡りは非常に人気で、最も混み合った5月の3連休中には、3時間待ちとなっていました。>> 3連休の混雑実績
(3時間待ちというのは、御開帳など特別混雑する時の話であって、普段は休日でもそれほど多くの待ち時間なくお参りすることができますので安心してください)

お戒壇巡りのポイント

お戒壇めぐりをすることで、極楽浄土が約束されると言われています。瑠璃檀下の真っ暗な回廊をめぐり、ご本尊の下にかかる極楽の錠前に触れて、ご本尊と結縁を果たすための道場であるとされます。(回廊の中は本当に真っ暗闇で何も見えません。距離は45メートルあるのですが、真っ暗闇の中をゆっくりじっくり歩くとかなり長い印象を持つと思います)

内々陣の右手を進むと、お戒壇めぐりの入り口があります。入り口には、「右手で、腰の高さに壁をなでて・・・」などと案内板があります。この入り口は階段を下るようになっており、七段の段を下るとお戒壇めぐりのスタートです。

真っ暗闇の中を、右壁に手を付いて伝いながら歩きます。その距離約45メートルあり、真っ暗闇ですから相当長く感じます(まともに歩くことができないので、進むペースが極端に遅くなります)。

しっかりと右壁に手を置きながら歩いていると、ご本尊の下あたりで極楽の錠前に触れることができます。ごの錠前(鍵)に触れることで、極楽浄土行きが約束されるのです。

このお戒壇めぐりは、胎内巡りといわれることもあります。真っ暗闇で擬似的な死を体験する・・・少しオーバーに感じるかもしれませんが、本当に真っ暗闇の中に足を踏み入れてみるといろいろと考えさせられ、普段は感じないことを体験できるはずです。

善光寺を参拝するならば、お戒壇めぐりは是非やっておきたいところです。人が多いときに行くと、人に足を踏まれたりしますが、それはそれでスリルがあります。また、錠前(鍵)に触ることができない人も結構いますから、お戒壇めぐりをする時は、しっかりと右手を腰の位置においてゆっくりゆっくり壁伝いに歩くようにしてください。