善光寺の延命地蔵尊・堂跡地蔵尊

善光寺の延命地蔵



かつて善光寺本堂があった地点にあるのが延命地蔵

延命地蔵尊は、仲見世通り中央西側にあります。そばには、「如来堂旧地」という石碑が立っています。

善光寺参道にある延命地蔵
延命地蔵の場所には昔に善光寺の本堂があった

如来堂とは、現在の善光寺の本堂にあたりますので、昔はこの延命地蔵尊の場所に善光寺の本堂があったということです。

現在の本堂が建立された後、正徳2年(1712)に、延命地蔵尊が造立されました。

しかし、弘化4年(1847)の善光寺大地震により、現在の延命地蔵は終戦後に再興されたものです。

そもそもなぜ本堂がこの延命地蔵の場所から現在の場所に移ったのかということについては、火災類焼を避けるためでした。(善光寺は記録にあるだけで過去に11回火災に遭っています)

その後、本堂は火災に遭うことなく、延命地蔵が2回ほど火災に遭っています。ですから、善光寺の本堂を現在の場所に移したのは正解であったと言えそうです。

この延命地蔵ですが、仲見世通りにあり、周辺は商店で囲まれています。そのため、普通に歩いているとそのまま気づかずに通り過ぎてしまう可能性がありますので、ご注意ください。

なお、延命地蔵は東を向いていますが、延命地蔵が向いている方向には釈迦堂(世尊院の小御堂)があります。釈迦堂には釈迦涅槃像がありますので、こちらも是非参拝して欲しい見どころです。