前立本尊御還座式(平成21年6月1日)

前立本尊御還座式(信州善光寺御開帳)



写真出所:「善光寺御開帳」公式ハンドブック(平成26年)、善光寺御開帳奉賛会・信濃毎日新聞社

前立本尊御還座式は6月1日の午後1時から行われます。

前日に御開帳結願大法要が行われ、善光寺の御開帳は終了します。その後、前立本尊が御宝庫にお還りになる儀式が、前立本尊御還座式です。

前立本尊が次の御開帳までお休みになるフィナーレ

まず、回向柱の前で善光寺一山の住職によって法要が行われます。そして、善光寺本堂前から大勧進までの道のりには多くの参拝者が前立本尊との別れを惜しんで列をなします。そこを、白装束の男性が担ぐ御輿に乗った前立本尊は、その間の参道を静かに下ってお還りになります。

前立本尊は、この儀式をもって御宝庫に安置され、厨子の扉が封印されます。そして、前立御本尊は、次回7年後の御開帳まで静かにお休みになられます。

これを以って、約2ヶ月間におよぶ7年に1度の盛儀、信州善光寺の御開帳が完全に幕を閉じることになります。

平成3年の御開帳では約400万人が善光寺を訪れ、平成9年には515万人。そして、前回の平成15年には628万人が全国各地から善光寺を参拝しました。平成21年は平成15年を超える参拝者が予想されます。

大勢の参拝者で賑わう御開帳も、前立本尊御還座式をもって終了し、信州善光寺にはいつもの光景が戻ります。