中日庭儀大法要(平成21年4月25日・5月9日)

中日庭儀大法要(浄土宗:大本願)



写真出所:「善光寺御開帳」公式ハンドブック(平成26年)、善光寺御開帳奉賛会・信濃毎日新聞社

中日庭儀大法要は天台宗と浄土宗に分かれてそれぞれ行われます。今回の御開帳では、浄土宗が先の4月25日、天台宗が5月9日に行われます。(順序は御開帳の度に、入れ替わるようになっています)

御開帳の中で最も重要かつ最大の規模で行われる行事

中日庭儀大法要は、御開帳で行われるさまざまな法要の中では最も重要なもので、規模も最大です。

この法要は、前立本尊を讃えるためのものであり、ゴールデンウィーク中に開催されることもあって、御開帳の中でも最高の人出を記録します。まさに、御開帳のハイライトともいえる儀式なのです。

中日庭儀大法要(浄土宗:大本願)
中日庭儀大法要(浄土宗)

中日庭儀大法要(天台宗:大勧進)
中日庭儀大法要(天台宗)

写真出所:「善光寺御開帳」公式ハンドブック(平成26年)、善光寺御開帳奉賛会・信濃毎日新聞社

中日庭儀大法要は善光寺本堂前に建った回向柱の前で盛大に執り行われます。天台宗(大勧進)と浄土宗(大本願)がそれぞれ日を変えて1日ずつ行います。

まず、総勢800人ほどの行列が山門(三門)をくぐり、本堂へ向かいます。華やかな衣装をまとったお稚児さんを先頭に、一山の住職が行列を作ってゆっくりと参道を歩きます。

左の写真のように、行列が回向柱の前に到着すると、祭壇に向かって厳粛かつ華麗な法要が行われます。回向柱の前での法要が終わると、今度は本堂にて法要が行われます。

写真で分かるように、華麗な衣装をまとった僧侶たちには赤い傘がさしかけられます。極楽浄土を思わせる演出は、まさに御開帳のハイライトと言えます。

この法要は、天台宗と浄土宗で少し異なります。例えば、天台宗と浄土宗では住職たちがまとっている法衣(衣装)も異なりますし、行列のコースも異なります。大きな違いとしては、天台宗では釈迦涅槃像のある世尊院釈迦堂でも法要を行うようになっています。