写真出所:「善光寺御開帳」公式ハンドブック(平成26年)、善光寺御開帳奉賛会・信濃毎日新聞社
前立本尊御遷座式は4月4日の午後3時から行われます。
御開帳の前日に行われるこの儀式により、前立本尊は7年ぶりに善光寺本堂の瑠璃壇脇へ移されます。
御輿にのった前立本尊が7年ぶりに善光寺本堂へ
白装束に身を包んだ男性たちが担ぐ輿に前立本尊が入った厨子をのせて、御宝庫から本堂までゆっくりと運びます。本堂では、住職がそれを担ぎ、内々陣へと移します。ここまでが前立本尊御遷座式です。
一方、御開帳の前日となる4月4日はもうひとつ大きな儀式が執り行われます。
それが、回向柱除幕式(回向柱開眼法要)です。
回向柱は、4月3日の回向柱建立式により本堂前に建てられた状態になっていますが、まだ回向柱には白い布が掛けられています。
この回向柱の除幕を行うのが、回向柱除幕式(回向柱開眼法要)です。
回向柱開眼法要
大勧進貫主と大本願上人がともに除幕の幕をひき、回向柱を覆っていた白布を取り払います。その瞬間に、梵字と「奉開龕前立本尊」と筆で書かれた回向柱が姿を現します。
この時からすでに大勢の人が回向柱に触れようと待ちわびています。
「善の綱」によって前立本尊と結ばれた回向柱には前立本尊の魂が宿り、参拝者が我先にと触れようとします。
この回向柱除幕式を経て、ようやく待ちに待った回向柱に触れることが許されます。
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