御開帳開闢大法要(平成21年4月5日)

御開帳開闢大法要(平成21年善光寺御開帳)



写真出所:「善光寺御開帳」公式ハンドブック(平成26年)、善光寺御開帳奉賛会・信濃毎日新聞社

御開帳開闢大法要は4月5日の午前10時から行われます。

7年ぶりに前立本尊が姿をあらわし、2ヶ月間にわたる御開帳の始まりです。

御開帳の始まり、7年ぶりの前立本尊との再開

御開帳開闢大法要は午前10時からですが、実は前立本尊の厨子の扉が開かれるのは4月5日のお朝事の時です。

お朝事とは、善光寺で毎朝行われている行事の一つで、1日の中で最も善光寺らしい行事と言われている有名なものです。天台宗一山の僧侶と浄土宗一山の僧侶による読経が本堂内に響き渡ります。詳しくは、善光寺のお朝事をご覧下さい。

4月5日に行われるお朝事は普段のものとは異なり、秘仏である御本尊の分身たる前立本尊の厨子の扉が開かれる時です。そのため、御開帳開闢大法要よりも先に、このお朝事の際にようやく前立本尊と7年ぶりに再会ができることになります。

善光寺のご本尊(一光三尊阿弥陀如来)の姿画像
出所:信州善行寺案内(善光寺事務局)

御開帳の初日である4月5日のお朝事には、朝の6時という早い時間にもかかわらず、全国各地からたくさんの参拝者が訪れます。そして、厨子の扉が開かれるのを今か今かと心待ちにします。

厨子の扉が開かれ、金色の光を放つ一光三尊阿弥陀如来がその姿を現すと、参拝者からは堂内に響き渡るほどのどよめきが起こります。

お朝事に続いて、天台宗、浄土宗により、それぞれ御開帳開闢大法要が営まれます。「開闢」とは、天地の開けはじめ、世界が始まるといった意味を持っていると言われます。

この開闢大法要を経て、約2ヶ月間に及ぶ善光寺の御開帳がスタートします。