御開帳のシンボル「回向柱」本堂前

御開帳の行列



前立本尊と結縁を結べる「回向柱」

善光寺の御開帳といえば前立本尊の公開はもちろん、本堂前に建てられる「回向柱」も御開帳を象徴するものです。

今回の御開帳でも国宝である本堂前には、大きな回向柱がどっしりと建っています。この回向柱はもちろん通常の善光寺では見ることのできない光景で、7年に1回の御開帳時のみ触れることが可能です。

国宝本堂前にそびえ建つ大回向柱
本堂前の回向柱に触れようと並ぶ参拝者

しかし、そもそもなぜ参拝者のほとんどがこの回向柱に触れようとするのでしょうか。写真を見ても分かるとおり、回向柱の前には行列ができています。
 
この回向柱と前立本尊は、善の綱によって結ばれています。つまり、回向柱を触れることによって、前立本尊を触れていることとになるのです。

善光寺の御開帳では、前立本尊さまは公開はされますが、触れることは誰にもできません。しかし、回向柱は誰でも触れることが可能となっているのです。

回向柱に触れる人々

回向柱に触れることは、前立本尊に触れているのと同じことを意味します。そのため、非常にありがたいことであり、前立本尊との結縁を結ぶことが可能となります。

ですから、参拝者のほとんどがこの回向柱に触れようとする訳です。

実際に、回向柱の前には触れることを目的として大勢の参拝者が列をなしています。

その数は多い時で善光寺境内の参道まで続き、1時間以上待つ時もあります。

しかし、仮に長い時間待ったとしても、7年にたった1度の御開帳です。参拝者は今か今かと順番を待っているのです。