回向柱に結びつけられた善の綱の先には、出開帳仏が安置されています。
一光三尊阿弥陀如来(善光寺式三尊像)とは
善光寺の御本尊は、一光三尊阿弥陀如来像ですが、これは絶対秘仏であり、今までに誰も見たことがないと言われています。
数え年で7年に一度、善光寺では「御開帳」が行われますが、この御開帳でさえ御本尊を拝むことはできません。御本尊の代わりとなる、前立本尊が御開帳の際には公開されるのですが、前立本尊でさえも秘仏化しており、7年に1度しか公開されることはありません。
一光三尊阿弥陀如来とはどのようなお姿なのか、以下に整理してありますので参考にしてください。
今回開催される両国回向院の出開帳では、出開帳仏が公開されるとあります。
この出開帳仏は、普段はもちろん、7年に1度開催される御開帳でさえも公開されていないもので、回国開帳で拝された仏と言われています。
善光寺の出開帳は、明治以降は一切開催されていませんので、この出開帳仏は明治以降初公開ということになります。おそらく、善光寺の関係者含め、誰も見たことがない仏様ということですね。
長い眠りから覚める出開帳仏
出開帳仏がどのようなお姿なのか?というのは、詳しく説明はされていませんが、おそらく前立本尊と同じであると考えられます。
前立本尊は、善光寺の絶対秘仏である御本尊と同じであるといわれていますので、御本尊と前立本尊と出開帳仏は同じ姿をしているということがいえそうです。
信州善行寺の御本尊は絶対秘仏とされ、善光寺の僧侶や関係者を含め、今までも、そして今後も誰もその姿を見たこと・見ることはありません。御本尊の身代わりとして前立本尊があり、御本尊と全く同じ姿であるとされています。
善光寺独特の一光三尊阿弥陀如来の姿は、写真のとおりです。
ひとつの光背の中央が阿弥陀如来、向かって右が観音菩薩、左が勢至菩薩というように並んでいます。特徴的な様子は、善光寺式阿弥陀如来とも言われているのです。
前立本尊の大きさは、中尊が約42センチ、菩薩が約30センチですから、出開帳仏も同じ大きさではないかと思います。
善光寺の御開帳では、前立本尊を実際に拝むことができます。(管理人も御開帳には行っているのですが、写真撮影が禁止されているため、撮影した写真はありません)
両国の回向院で行われる出開帳でも、出開帳仏が公開されるとありますから、ほぼ誰も見たことがない仏様という意味では、たいへん貴重ではないでしょうか。
この機会を逃すと、善光寺の出開帳仏との結縁のチャンスはないかも知れません。
【追加情報】今回の出開帳で公開される出開帳仏の画像を入手しました。以下を参照してください。
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