出開帳仏に参拝したら、続いては善光寺の文化財などの拝観を行っていきます。
回向院の敷地はそれほど広いものではありませんが、念仏堂はかなりの大きさとなっています。この念仏堂の2階と3階のスペース、そして本堂のスペースを使って、文化財が展示されており、ゆっくりと拝観することができます。
出開帳仏をご参拝したら、念仏堂の階段を上がります。
階段は結構急ですから、注意が必要です。なお、念仏堂にはエレベーターもあるのですが、出開帳の時には使用ができないようです。
階段を上がると、祈りの間があり、おやこ地蔵像などが安置され、拝観できるようになっています。
人の前にはいくつかの仏像が安置されているのですが、写真撮影不可のようですから、現地でご参拝ください。なお、このスペースは混雑してくると、中に入って参拝することはできないようです。
間近で参拝できるかどうかは、その時の込み具合によるということのようです。
念仏堂に展示されている文化財はそれほど多くはありませんが、貴重な文化財を参拝することができます。そして、念仏堂の屋上を経由して本堂の中に入っていくことになります。
念仏堂の屋上へ行く際の階段から見える回向柱です。善の綱が撮影している念仏堂からしっかりと伸びていることが分かりますね。
まだそれほど多くの参拝者で混雑しているということはなかったようです。
上の写真は念仏堂の屋上から見える回向院の山門と回向柱です。階段を上がってくると、こんなに上まできてしまうんですね。回向柱も山門も小さく見えます。
念仏堂と回向院の本堂は繋がっているようで、念仏堂の屋上を経由して本堂に入ることができます。
本堂はたいへん大きく立派な建物です。ただし、昔の寺院というイメージではなく、都会的な近代ビルといった感じです。
本堂の中に入ると、善光寺のさまざまな文化財が展示されています。有名な鳩字の額も間近で見る事が可能です。この文化財は写真撮影を行うことができませんので、実際の出開帳でご拝観ください。
善光寺の文化財を拝観した後は、びんずる尊者像との対面です。
上の写真がびんずる尊者像です。撮影しても問題ないということですから、しっかりと撮影してきました。(善光寺でもびんずる尊者像は写真撮影が禁止されていませんから、同じ扱いのようです)
このおびんずるさんは、およそ300年前のつくりで、一度も信州善光寺から出たことがないと言われています。従来まで幾多も行われてきたさまざまな場所での出開帳にもお供しなかったんですね。ですから、信州の善光寺以外でおびんずるさんを参拝できるのは極めて貴重なことです。
ちょっと顔は強面ですが。信州の善光寺さんに鎮座しているときには、白い布はないわけですが、今回は身体を覆われています。その理由は、次の写真を見るとなんとなく想像できます。
出開帳が始まる前から、復幸しゃもじによるびんずる尊者像との結縁とインフォメーションがあり、いったいなんだろうと思っていたのですが、しゃもじを使ってびんずる尊者を撫でるということなんですね。
信州の善光寺では素手で撫でていますが、今回はしゃもじということで、身体を白く防御しているような感じです。
びんずる尊者像の隣では、復幸しゃもじが販売されています。
復幸しゃもじは、今回の出開帳の中でも大きな位置付けを担うもののようです。善光寺のある長野県の木材を使い、東北で震災被害を受けた宮城県三陸町の工場で加工されたとあります。
今回の出開帳は、復幸支縁という形で行われているので、このしゃもじによる売上がそのまま寄付されていくということになるのでしょう。
もちろん、私も購入してきました。
自分で自分の写真を撮ることは難しかったのですが、購入した復幸しゃもじを使って、びんずる尊者像の「頭」を丹念に撫でてきました。これはいつも信州の善光寺でのパターンと同じですね。。頭が良くなるように結縁をしてきたということになります。
>> 特別記念御守り・ご朱印【回向院出開帳体験記レポート5】
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