善光寺御開帳公式新聞も第4号まで来ました
7年に1度となる御開帳が行われている善光寺。
御開帳期間は2022年4月3日~6月29日までとなりますが、その間、善光寺御開帳奉賛会と信濃毎日新聞社による「善光寺御開帳公式新聞」が発行されています。
御開帳新聞も第4号となり、御開帳もいよいよ後半戦に突入です。
【2022年5月13日号】善光寺御開帳公式新聞(其の四)
善光寺御開帳公式新聞(其の四)のトピック
第4号となる善光寺御開帳公式新聞では、次の内容が紹介されています。
- 篠ノ井大獅子奉納
- 善光寺御開帳2022日本一の門前町大縁日
- 「善光寺さんと柱」のおはなし
- 善光寺御開帳へのアクセス
コラムでもある善光寺さんと柱のおはなしが参考になりますので紹介します。
「善光寺さんと柱」のおはなし
御開帳の主役の一つとも言えるのが「回向柱」ですが、善光寺には、ほかにも興味深い柱があるんです。
プチ1.鐘楼の柱
毎日午前10時~午後4時、1時間ごとに時を告げる鐘楼。善光寺の懐の深さを象徴するような、温かな音が響き渡ります。その梵鐘が設置されている鐘楼は、柱が6本ある珍しい形式。「南無阿弥陀仏」の6文字にちなむと言われています。
プチ2.傷が付いた柱
本堂南西の角の柱にある傷は、1847(弘化4)年の御開帳中に起きた「善光寺地震」で釣り鐘が落下して付いたそうです。地震と火災で善光寺周辺の建物の多くは倒壊・焼失しましたが。本堂は多くの人が屋根に上がって消火活動をしたこともあり、無事に残りました。
プチ3.ねじれた柱
本堂入り口の階段脇にある向拝柱はねじれており、特に東側の柱は土台の礎石と大きくずれているのが分かります。善光寺地震でずれたと伝えられてきましたが、近年になり、木材のねじれによることが明らかになりました。
1707(宝永4)年に現在の本堂を建てた際、当初用意していた材木が火災で焼け、再度集めた材木は乾燥させる時間がなかったため、当時の大工さんたちは後に生じる狂いを予測し、回転力を互いに打ち消すように2本を1セットにして柱の木を選んだそうです。江戸時代の匠の知恵と技術に驚かされます。
善光寺の柱、現場でぜひとも確認してみてください。歴史を感じることができるはずです。
- 善光寺御開帳公式新聞 其の壱(2022年3月31日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の弐(2022年4月15日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の参(2022年4月29日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の四(2022年5月13日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の五(2022年5月27日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の六(2022年6月10日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の七(2022年6月24日号)