2022年善光寺御開帳公式新聞(五)の特集は「諸堂拝観」です
善光寺御開帳公式新聞は、2週間に1度と規則的に発刊されています。
長野県で圧倒的なシェアを誇ろ信濃毎日新聞の広告特集となっていますが、善光寺境内の「御開帳案内所」でも配布しています。
御開帳案内所では、5月28日現在、其の壱からその五まですべて配布していますので、公式新聞が欲しい方は忘れずに立ち寄ってみてください。
バックナンバーは在庫がなくなり次第、配布を終了するものと考えられます。
【2022年5月27日号】善光寺御開帳公式新聞(其の五)
善光寺御開帳公式新聞(其の五)のトピック
- 山門・経蔵・史料館の参拝
- 日本一の門前町大縁日
- 「善光寺さんと宿坊の逸品」のおはなし
今回は、コラムである「善光寺さんと宿坊の逸品」のおはなし、が小話として参考になりますので紹介したいと思います。
「善光寺さんと宿坊の逸品」のおはなし
お寺であり。お宿である宿坊。善光寺には天台宗25院と浄土宗14坊の計39の宿坊があります。それぞれ御本尊がいて、古くから善光寺の参拝者を受け入れてきました。今回は、宿泊者でなくても見せていただける「宿坊の逸品」を紹介します。
1.寿量院(じゅりょういん)の「八大童子(はちだいどうじ)」
寿量院の御本尊は「日月不動尊」。そのお不動さまに仕えるのが八大童子です。数年前に御本尊を修復したのを機に、新たに八大童子全ての木像を制作することに。御開帳に合わせ、これまでに完成した4体を特別公開中です。繊細な木彫の像に、岩絵の具で鮮やかに色彩した八大童子像は非常に珍しいそう。表情や雰囲気の違いを間近で味わえます。
2.白蓮坊(びゃくれんぼう)の白蓮和顔施坊(びゃくれんわげんせぼう)
善光寺を参拝しようとした「むじな」(タヌキやアナグマの別称)の伝説にちなんだ「むじな地蔵」がある白蓮坊ですが、宿坊内で見られる和顔施坊もまた、とても愛らしい木彫りの像です。どちらも奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」を手掛けた彫刻家藪内佐斗司(やぶうちさとし)さん作。「和顔施」とは、何も持たない赤ん坊にもできる「笑顔の施し」のこと。12センチほどの小さな像が、笑顔で接する大切さを教えてくれます。
3.世尊院(せそんいん)の鏝絵(こてえ)
鏝絵とは、左官職人がこてを使ってしっくいの壁などに図柄を浮き彫りにした絵のこと。世尊院の鏝絵「鳥獣戯画」と「波うさぎ」は大分県の鏝絵師の作品で、2008年(平成20年)から庭に飾っています。無邪気に跳ね回るウサギやカエルが。今にも飛び出してきそう。
もっとプチ散歩
蓮華院(れんげいん)でも修繕したばかりの御本尊を公開しているほか、御本尊などの御朱印をいただける宿坊もあります。この機会に、宿坊が立ち並ぶ阿闍梨池通りや法然通りも歩けば、新たな発見があるかも。
御開帳時は混雑していることの多い善光寺ですが、宿坊は比較的ゆっくりと参拝することができます。
2022年5月時点で20の宿坊で御朱印をいただくことができますので、宿坊参拝と宿坊の御朱印集めもおすすめです。
- 善光寺御開帳公式新聞 其の壱(2022年3月31日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の弐(2022年4月15日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の参(2022年4月29日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の四(2022年5月13日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の五(2022年5月27日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の六(2022年6月10日号)
- 善光寺御開帳公式新聞 其の七(2022年6月24日号)