もう一本の「回向柱」(世尊院釈迦堂の回向柱)
善光寺本堂前に建つ御開帳のシンボルである回向柱は有名ですが、実はもう一本の回向柱があります。それは、世尊院の釈迦堂前にある回向柱です。
世尊院の釈迦堂には、釈迦涅槃像が安置されています。善光寺のご本尊である阿弥陀如来さまは、来世での極楽往生をかなえてくれるもの。
一方で、世尊院にあるお釈迦さまは、来世ではなく現世でのお願いをかなえてくれると言われます。
つまり、善光寺のご本尊である阿弥陀如来さまが「来世」を、世尊院釈迦堂のご本尊であるお釈迦さまが「現世」をお守りしてくれるのです。
世尊院釈迦堂には写真のように、善光寺本堂よりは一回り小さいですが、回向柱が建てられています。善光寺の本堂から少し離れていますので気付かずに通過してしまう人もいるようですが、しっかりと参拝しておきたいところです。
本堂前同様に、たくさんの参拝者が回向柱に触れようと並んでいます。(この光景は善光寺の本堂と全く同じです)
回向柱には、善の綱によって、ご本尊である釈迦涅槃像と結ばれており、回向柱に触れることはお釈迦さまに触れることと同じなのです。
また、御開帳期間中は釈迦堂の中に入って、お釈迦様に直接参拝を行うことが可能です。
等身大の釈迦涅槃像は全国でも大変貴重なものですから、是非、忘れずに参拝するようにしてください。
善光寺の御開帳に行ってきました【平成21年】