かるかや山(刈萱山)で知られている西光寺
西光寺(長野県長野市)は、かるかや山として知られています。
長野市の市街地中心部に立地していることから、長野市のさまざまなイベントのパンフレットなどに「かるかや山」といった表記や、また、「かるかや山前」というバス停もあることから、長野市民にとっての知名度は高いと言えます。
西光寺は「絵解きの寺」として有名です。西光寺によれば、「絵解きは、説教・唱導を目的とする、絵画を用いた文芸・芸能です」と説明しています。
西光寺では、志納金500円で絵解き拝観をお願いすることができます。
西光寺では、2009年の善光寺御開帳から回向柱を建立するようになりました。今回の2022年善光寺御開帳jに合わせて回向柱を建立しています。
回向柱と御朱印について紹介していきます。
かるかや山西光寺のパンフレット
西光寺のパンフレットです。
絵解きを重視していることが分かります。
西光寺の境内
西光寺は長野中央通り沿いにあります。
中央通りからは見えにくいのですが、一歩入ると拾い境内が姿を現します。
西光寺の回向柱
西光寺の本堂前に建立されている回向柱です。
参拝日は2022年4月13日であり、ちょうど桜の花が満開となっています。
回向柱からはロープのようなものが出ており、それが本堂へと繋がっています。
このロープは「善の綱」と呼ばれるもので、回向柱の先と本堂内の御本尊とを結びつけています。そのため、回向柱に触れることは、西光寺の御本尊である「刈萱親子地蔵尊」と触れていることになり、御本尊との結縁を行うことができるのです。
回向柱については、「回向柱(えこうばしら)とは」をご確認ください。
善光寺御開帳 大回向柱残材使用記念木
今から約三百年前、善光寺現本堂建立のとき
善光寺御開帳のシンボルは、本堂正面に建てられた大回向柱です。
秘仏善光寺如来さまと善の綱でつながり、参拝者この柱に触れ、御本尊さまの功徳を得ることが出来ます。同柱は御開帳ごとに松代町からの寄進されています。これは松代藩が約三〇〇年前、善光寺現本堂建立の際に普請奉行となったご縁からです。当時の、普請惣奉行は、「松代藩家老山田平太夫」で、ここ西光寺に居をかまえ工事を指揮。宝永四年(1707)夏、三年余の歳月をかけた大工事を完成させました。西光寺の境内には平太夫とその近親者ら五基の墓(供養塔)、本堂にはご位牌が遺されています。
回向柱建立前に寄進感謝の法要が営まれる
平成二十七年善光寺御開帳回向柱寄進当日の三月二十九日、寄進行列出発前に松代町の寄進建立会のみなさまはじめ関係者多数が当寺に集い、松代藩と善光寺、そして西光寺とのご縁を感謝し平太夫の墓前で法要が営まれました。
回向柱奉納の地から人々の安寧を祈って
法要後日、回向柱寄進建立会より「回向柱使用木離材」と墨書きされた大回向柱の残材からなる柱が西光寺に寄進されました。この柱は同時に松代地区にも寄贈され、松代の明日を支える子どもたちに誇りと伝統を伝えるシンボルとなっています。西光寺の回向柱残材柱は御開帳中御本尊刈萱親子地蔵尊と善の綱で結ばれ、そのご威徳を得て、五基の供養塔とともに人々の暮らしの安寧を祈っています。
西光寺の回向柱に書かれている漢字はつぎのものです。
・南無阿弥陀佛 (梵字)善光寺回向柱寄進建立
・南無刈萱親子地蔵尊 是者回向柱使用之木材也
・南無刈萱親子地蔵尊 経日 光明名号 摂化十方
・維持 令和四年三月廿七日 善光寺回向柱建立会 建立
桜と回向柱と本堂、美しい組み合わせです。
かるかや上人と石堂丸のパネルがあります。
西光寺には、善光寺七福神の1番となる寿老人が安置されています。
善光寺七福神めぐりについては「【善光寺七福神巡り】善光寺出発で全御朱印を素早く集める回り方」をご覧ください。
御朱印
西光寺では5つの御朱印をいただくことができます。
- 韋駄天
- (御本尊)刈萱親子地蔵尊
- (善光寺七福神1番)寿老人【刈萱山】
- (善光寺七福神2番)大黒天【大國主神社】
- (善光寺七福神3番)福禄寿【秋葉神社】
※善光寺七福神巡りの大黒天(大國主神社)と福禄寿(秋葉神社)は、普段は無人であることから西光寺で御朱印をいただくことができるようになっています。
5つの御朱印をすべていただいていますのでご紹介します。
韋駄天
西光寺に安置されている韋駄天の御朱印です。西光寺の韋駄天は、小野篁公(おののたかむらこう)作と伝わっています。
刈萱親子地蔵尊
西光寺の御本尊である刈萱親子地蔵尊の御朱印です。
寿老人(善光寺七福神1番)
善光寺七福神第一番である寿老人の御朱印です。
大黒天(善光寺七福神2番)
善光寺七福神第二番である大黒天の御朱印です。
福禄寿(善光寺七福神3番)
善光寺七福神第三番である福禄寿の御朱印です。
御朱印・御守りのいただき方
西光寺の御朱印は、境内の庫裡でいただくことができます。
庫裡は本堂手前にあり、御朱印のほか御守りの頒布も行っています。
また、絵解きもこちらでお願いのうえ拝観することができます。
アクセス
長野駅から徒歩で7分の場所にあります。
駐車場
半地下の駐車場があり、普通車は10台程度停められるとされています。
しかし、場所的に入出庫しずらいというのが現状ですから、別のところに駐車できるようであればその方が良いと言えます。
場所
- 住所 長野県長野市大字南長野北石堂町1398
- 電話番号 026-226-8436