常楽寺は北向観音の本坊
常楽寺(長野県上田市別所温泉)は、天台宗別格本山のお寺です。
厄除けにご利益があるとされ、長野県内でも有名な「北向観音」を護持しているのが常楽寺であることから、北向観音の本坊でもあります。言い換えれば、北向観音は常楽寺の伽藍の一部ということになります。
寺院というは、南を向いているのが一般的ですが、北向観音はその名前の通りお堂が北を向いています。その理由には諸説ありますが、本坊である常楽院と向き合う形に建立されている、というものが確からしいと言われています。
常楽寺と北向観音はおよそ400メートルほどの距離にあり、方角としては南北の位置関係です。北にある常楽寺が南を向き、南にある北向観音が北を向くことで、「常楽寺と北向観音が向き合っている」というのが、北向観音が北向きであることの理由であると言えます。
なお、北向観音が北を向いている理由には観音様の誓言によるということも言われますので、詳しくは関連記事をご覧ください。
常楽寺のパンフレット
常楽寺でいただくことのできるパンフレットを紹介します。
常楽寺の本堂
境内に入ると、すぐに本堂へとつながる石段が見えます。
写真ではずいぶん急に見えますが、実際にはそれほど急ではありません。また、手すりも整備されていますので、無理なく上に行くことができます。
石段の先には大きな本堂が見えてきます。
常楽寺
この寺は天台宗金剛山照明院常楽寺といい北向観音の本坊で、本尊は妙観察智阿弥陀如来、開山は慈覚大師と伝えられている。京都南禅寺の開祖大明国師が正応5年(1292)に信濃の国塩田別所常楽寺で十不二門文心解を書写した文献があり古くから学問寺として名高く創建当時より名僧高僧がここに錫ととどめている。いまの本堂は江戸中期の享保年間(1716~36)に建立されたもので別所三楽寺(常楽、安楽、長楽(消失))の一寺として多くの信仰を集めている。
常楽寺の御本尊は、妙観察智阿弥陀如来です。
御朱印
常楽寺の御朱印は、御本尊である「妙観察智阿弥陀如来」となります。
妙観察智阿弥陀如来
御朱印代
- 御朱印「妙観察智阿弥陀如来」 300円
※日本遺産のロゴマーク入りは500円です。
御朱印帳
オリジナルの御朱印帳が頒布されています。なお、同じ御朱印帳を北向観音で買い求めることもできます。
御朱印帳は3種類あります。種類と価格は次の通りです。
- 御朱印帳(北斗七星)色:ブルー・ピンク 各1,900円
- 御朱印帳(愛染桂)色:紫・ピンク・白 各1,700円
- 御朱印帳(シンプル) 1,500円
朱護箋も頒布されています。
※朱護箋とは、御朱印帳用吸収紙のついたしおりのことです。
- 朱護箋 色:紫・ピンク・黄色 各700円
お守り
種類は多くありませんが、常楽寺ではお守りも頒布されています。
御朱印の頂き方
常楽寺の御朱印は、本堂右手にある「納経所」でいただくことができます。
納経所では、御朱印のほか、御朱印帳や御守りを買い求めることが可能です。
常楽寺のみどころ
常楽寺と言えば、「石造多宝塔」が有名です。
石造多宝塔は、常楽寺の本堂裏にあります。
ひんやりした、なんとも言えない空気感を味わうことのできる不思議な場所ですから、常楽寺へ参拝の際には石造多宝塔への参拝も忘れないようにしてください。
石造多宝塔は、北向観音様が出現したところです。高さ2m85㎝の安山岩でできています。
常楽寺の参拝情報
駐車場
常楽寺には参拝者用の駐車場があります。
無料で利用することができ、トイレも完備されていますので、安心して参拝することができます。
常楽寺の境内入口手前を左に行くと駐車場となっています。
なお、常楽寺の駐車場は無料で利用することができます。
場所
北向観音からは自動車で5分程度の距離です。
北向観音と併せて参拝することは十分に可能です。
- 住所 長野県上田市別所温泉2347
- 電話番号 0268-37-1234