【2022年】釈迦堂(世尊院)の回向柱!善光寺本堂との違い

善光寺釈迦堂前の回向柱



本堂(阿弥陀如来)は来世、釈迦堂(釈迦)は現世にご利益

善光寺御開帳のシンボルと言えるのが善光寺本堂に建立される「回向柱」です。

そして、善光寺御開帳ではもう一本の回向柱が建立されています。それは、釈迦堂(世尊院)の前に建立される回向柱です。

回向柱が建っている善光寺釈迦堂(世尊院)

世尊院釈迦堂の御本尊

釈迦堂の御本尊は、釈迦涅槃像です。

善光寺にある世尊院釈迦堂の釈迦涅槃像
出所:「善光寺さん」信濃毎日新聞社

釈迦涅槃像は重要文化財に指定されています。

銅造 釈迦涅槃像
国指定重要文化財 明治三十九年四月十四日指定
尊像は世尊院のご本尊で、同院の小御堂釈迦堂に安置されている。六枚のふとんの上に頭部を北にして、西面右脇を下にした釈迦入滅の姿を示しており、右臂を屈げて頭を支えている。
螺髪が丸く高いうえ大粒で、髪際が著しく波型をしており、面相長目であることなどの特徴に富む、衣文は部分的に彫込が深く、その稜を高くしているが、形式化されているので、造られたのは鎌倉時代の末期に近い頃のものといわれている。
全長一.六六メートル、重さ約四百八十七キログラムである。
釈迦涅槃図は古来から多く造られているが、彫刻でこの尊像のように等身大の大きなものは全国でも五指を数えるに過ぎない。
まして鋳造であるものは、この尊像が唯一躯というきわめて貴重なものである。

釈迦堂前の回向柱からは布が伸びています。釈迦涅槃像の右に結ばれた金糸は、五色の糸に変わり、回向柱の布へとつながっています。

世尊院釈迦堂の回向柱から伸びる布
回向柱の布が釈迦堂の中に入っていく
釈迦堂の天井を這う布

回向柱に触れることは、釈迦涅槃像に触れるのと同じ功徳を得ることができるわけです。

現当二世安楽

善光寺の御本尊は「阿弥陀如来」様です。

善光寺本堂前の回向柱は、本堂に安置された「前立本尊」とつながっており、回向柱に触れることで極楽往生が叶えられるとされ、来世へのご利益があります。

一方、釈迦堂の御本尊はお釈迦様です。

お釈迦様は現世の仏様ですから、釈迦堂の回向柱に触れることで現世の御利益を得ることができます。

阿弥陀如来様とお釈迦様に触れることは、来世と現世の幸せ(これを、現当二世安楽という)が約束されるものと信じられてきました。

このような事情を知れば、「釈迦堂の回向柱に触れることの方が優先だ!」という参拝者も多いかもしれません。

釈迦堂の回向柱に書かれた文字

釈迦堂前に建てられた回向柱
世尊院釈迦堂の回向柱

釈迦堂に建立させた回向柱の四面にも、善光寺本堂と同じように梵字と文字が書かれています。

文字の部分には次のものが書かれています。

  • 奉開龕涅槃釈迦如来
  • 光明遍照十万世界
  • 念佛衆生摂取不捨
  • 維時 令和四年四月三日 世尊院光淳 敬白

御開帳期間中の状況

釈迦堂(世尊院)は御開帳期間中でもそれほど混雑していません。

回向柱に触れるのにも、ほとんど待たずに触れることができるでしょう。

また、釈迦堂の中に安置された釈迦涅槃像を参拝することもできます。釈迦堂の中では、御守りや御朱印の頒布も行われています。

善光寺本堂から場所が離れていますので参拝を忘れてしまう人がいるようですが、お釈迦様との結縁を結ぶことで現世の御利益も得るようにしましょう。

釈迦堂の回向柱に常に触れられる

御開帳期間が終われば、回向柱は役目を終えることになります。

しかし、釈迦堂の回向柱はそのまま保管され、7年後の御開帳でお守りとして頒布されるのです。

2022年の御開帳では、2015年(平成27年)の御開帳時に釈迦堂前に立てられていた回向柱で作られたお守りが頒布されています。実はこのお守り、超オススメだったりします。

釈迦堂の限定お守りは本物の回向柱を使っています



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