★2022年3月24日新着【回向柱に触れるの1面のみ】
善光寺御開帳のシンボルともいえるのが本堂前に建立される回向柱です。回向柱は本堂内陣に安置された前立本尊と綱によってつながっており、回向柱に触れることで前立本尊との結縁を実現できることから、多くの参拝者が回向柱に触れようと待ち構えます。
ところが、これが三密を招くということで、コロナ感染が危惧されていました。
直近の報道では、次の3点によって回向柱による感染拡大を防ぐものとされています。
1.抗ウイルス光触媒コーディング
御開帳時の回向柱には、抗ウイルス光触媒をコーディングするものとしています。これは以前から発表されていた内容です。
期間中に3回塗り直すことで安全性が高められることになります。
2列に並び触れるのは1面のみ
回向柱は2列に並んで、触れるのは1面のみとされています。
別の報道では、「列をふたてに分けて東側と西側の2つの面のみ触れられるようにする」とありますので、実質的には2面に触れることができるということのようです。
回向柱に触れるのは相当な時間を要する可能性が高まりました。なお、触れる前後で手指消毒が求められるようですが、これは仕方ありません。
善光寺公式サイトのイメージ
警備員の増員
御開帳期間中は警備員が増員されます。それによって、立ち止まらないように誘導する仕組みとなるようですが、諸堂への参拝は立ち止まらないというのは不可能なので、現場でどのような対応になるのかは少しイメージが湧かないところです。
新型コロナウイルス感染症への対策が強化されて実施されます
新型コロナウイルス感染症が完全に終息しない中で開催される善光寺の御開帳ですが、コロナ対策は大丈夫なのか?と気になる方も多いかもしれません。
この点、善光寺ではいくつかの対策によって安全に御開帳参拝ができるように準備しています。
善光寺御開帳の安心・安全な参拝への取り組み
1.期間を88日間に延長
前回の善光寺御開帳は2015年に開催されたのですが、その時の延べ参拝者はどのくらいだったと思いますか。
なんと、707万7,700人です。
57日間にわたって開催されていますので、単純に1日当たりの参拝者を計算すると12万4千人(707万人/57日)となります。これでは、善光寺の境内は常に三密状態が継続しているような状況を招いています。
そこで、2022年の御開帳では、開催期間を1か月延長して88日間で実施されることになっています。これにより、参拝者を分散することで密を避けるという取り組みがなされます。
2.境内・堂内各所にアルコール消毒
善光寺の境内にはさまざまな施設がありますが、随所にアルコール消毒が設置されます。
また、これまでの御開帳とは異なり、入堂などに制限が行われます。
消毒用アルコール設置場所の次の通りですが、かなりいろいろな場所に設置されるイメージです。
3.回向柱に光触媒コーディング
善光寺御開帳のシンボルともいえる「回向柱」。前立本尊と善の綱によってつながっているため、回向柱に触れることで前立本尊に触れたことになり、如来様と結縁を結ぶことができるとされています。
たくさんの参拝者が触れる回向柱は、光触媒を使った抗菌剤のコーディングが処理されます。
この光触媒は、信州大学の工学部とビルメンテナンスなどを行う長野県松本市の企業が開発した、木材専用の抗菌剤となっています。
太陽光を受けることで空気中の酸素等と化学反応を起こす「光触媒」の技術を活用して、ウイルスの表面を分解して感染力を抑える役割を持つことになります。
回向柱も安心して触れることができるということです。
諸堂の収容人数
善光寺では、感染症が拡大した場合には、御開帳行事を中断するとしています。
安全に御開帳が執行されるよう、さまざまなルールが決められて万全の取り組みがされていることがわかります。
参拝者に求められるコロナ対策
参拝者も基本的な感染対策を行う必要があります。
- 人と人との距離の確保
- 正しいマスクの着用
- こまめな手洗い・消毒
安心・安全にご参拝いただくため、感染防止の3つの基本に協力をお願いいたします。
参拝者の皆様におかれましては、マスクの着用、消毒などのご協力をお願いいたします。
37.5°C以上の発熱や咳などの症状がある方はご参拝をお控えください。
安心して御開帳を参拝するためには、参拝者一人一人の対策も重要となりますので、我々の万全の対策で参拝するようにしたいものです。
回向柱に安全に触れていただくために
これまでの御開帳においては、回向柱に触れるための列が形成され密な状態になっていました。本御開帳はコロナ禍での開催となりますので、密回避のため参拝時のご協力をお願いします。
回向柱周辺が密にならないよう、誘導員が制限しながら誘導しますので、参拝者の皆様におかれましても、人と人との距離をあけた列形成をお願いします。
回向柱の直前直後に消毒液を用意いたしますので、触れる前後には手指消毒へのご協力をお願いします。
善光寺境内には夜間も入ることができますので、ご宿泊される等お時間に余裕のある方は、夕方以降にお並びいただくと、昼間よりも短時間でお触れいただけると思われます。