【2022年】中日庭儀大法要・浄土宗を写真で紹介!善光寺御開帳

善光寺御開帳中日庭儀大法要・浄土宗(2022年4月23日)



善光寺の御開帳で最も重要な儀式

2022年の善光寺御開帳では、さまざまな法要が行われることになっています。

数ある法要の中で最も重要な儀式とされているのが「中日庭儀大法要」です。天台宗(大勧進)と浄土宗(大本願)それぞれが回向柱の前にて行います。

2022年は4月23日(土)に浄土宗(大本願)が行い、5月7日(土)に天台宗(大勧進)が行うこととなっています。なお、中日庭儀大法要の順番は、御開帳の度に入れ替わります。

中日庭儀大法要・浄土宗の様子(2022年4月23日撮影)
撮影:2022年4月23日

ここでは、2022年4月23日の浄土宗の中日庭儀大法要の様子を写真で紹介していきます。

5月7日の天台宗(大勧進)の中日庭儀大法要の様子はこちらでチェックしてください。

2022年中日庭儀大法要・天台宗の回向柱前での法要の様子

中日庭儀大法要・浄土宗のみどころ

10時に大本願を行列が出発します。

大本願を出てから左折し、仁王門を経て山門を抜け、本堂前で庭儀法要を行います。

この行列は、稚児を先頭に、総勢八百名ほどと言われています(ただし、2022年の御開帳では新型コロナウイルス感染症対策のため、行列の人数は4割程度に減らすという事前案内がありました)。

行列には善光寺の住職が続き、行列を彩る朱色の傘が特徴的です。

また、浄土宗一山住職がまとう法衣が独特で、頭には「水冠」という被り物をつけ、きらびやかな姿となっています。

行列は、1時間ほどかけて本堂前に到着し、11時より回向柱の前で法要が行われます。

ここでの醍醐味は、華やかに舞う散華です。

朱色の傘に舞う散華、まるで「極楽浄土」を疑似体験するような光景を味わうことができます。

本堂前での法要後は、本堂内での法要が執り行われます。

この際、本堂の回廊を住職が一回りするのですが、そこで散華が参拝者に向けて撒かれます。

本堂での法要が終われば、稚児や住職を含む行列は大本願に戻っていくことになります。

2022年4月23日中日庭儀大法要・浄土宗の様子

山門から見る2022年中日庭儀大法要・浄土宗

山門付近で行列を待ちます。

この時点で9時近くですが、すでにたくさんの参拝者が待ち構えています。

大本願を10時に出発し、山門近くには10時30分頃に行列が通過していくことになりました。

山門に近づく中日庭儀大法要の行列
中日庭儀大法要での特徴的な朱色の傘

朱色の傘が仁王門を通過していくのが見えます。

いよいよ浄土宗一山の行列が近づいてきました。

中日庭儀大法要の行列が仁王門を通過

善光寺の分散参拝の呼びかけの効果が出ているようです。

山門に近づく中日庭儀大法要・浄土宗の行列
中日庭儀大法要(大本願・浄土宗)の行列が山門に近づく
山門を通過していく中日庭儀大法要の行列

行列がゆっくりゆっくりと進み、山門を通り過ぎていきます。

中日庭儀大法要の行列のうち僧侶の様子
2022年中日庭儀大法要・浄土宗の行列が山門を通過していく

笙(しょう)や篳篥(ひちりき)を演奏する楽人が行列の先頭です。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗の行列の稚児

稚児の姿が見えてきました。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗の稚児
2022年中日庭儀大法要・浄土宗の稚児の行列

稚児は、穢れのない純真無垢な心を託すものの象徴とされています。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗の行列で特徴的な朱色の傘
2022年中日庭儀大法要・浄土宗一山の住職
2022年中日庭儀大法要・浄土宗一山の行列で歩く住職

浄土宗一山の住職は独特の法衣をまとっています。

頭には「水冠」(すいかん)という被りものと付けています。

きらびやかな法衣が、朱色の傘と調和して独特の雰囲気を醸し出しています。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗一山の住職の朱色の傘
2022年中日庭儀大法要・浄土宗一山が山門を通過して本堂に入る様子
2022年中日庭儀大法要・大本願のお上人様

お上人様が続きます。

2022年中日庭儀大法要の行列で本堂に入る大本願のお上人様
2022年中日庭儀大法要の行列で山門を通過していく大本願のお上人様
中日庭儀大法要で続く行列
中日庭儀大法要の行列が通過していく

いつもは800名とも言われる行列ですが、2022年は新型コロナウイルス感染症対策もあって、4割程度に参加者を減らしたという情報がありました。

それでも、行列の長さは相当なものです。

いくらゆっくりと歩いていると言っても、500メートル程度の距離を行列の全てが通過するまで1時間もかけるわけですから、相当な人数が行列に参加していることになります。

山門を通過していく中日庭儀大法要(浄土宗)の行列
山門を通過して本堂に入る中日庭儀大法要(浄土宗)の行列
中日庭儀大法要の長い行列
中日庭儀大法要の長い行列の様子
2022年中日庭儀大法要・浄土宗(大本願)のお上人様
2022年中日庭儀大法要・浄土宗(大本願)で回向柱に向かうお上人様

お上人様(第121世鷹司誓玉様)です。

行列には参加せず、山門から回向柱へと向かうところです。

善光寺の授与所から見た2022年中日庭儀大法要・浄土宗の様子

本堂前の授与所(御守り販売所)は大混雑で、人が密集しているためほとんど見ることができません。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗が本堂前に入った様子
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での法要

山門北側から撮影した写真です。

回向柱の前で法要が行われています。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での法要の様子
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要(お上人様)

散華が撒かれていますが、例年に比べると量が少ないような気がします。

住職のきらびやかな法衣が特徴的です。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要の様子
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要の姿
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要を見守る参拝者

本堂前は大勢の参拝者で埋め尽くされています。

そんな中でも、朱色の傘は遠くからでもよく見えます。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要を行うお上人様

第121世鷹司誓玉お上人様です。

頭には「水冠(すいかん)」を付けています。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要のクライマックス
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回向柱での大法要が終わり本堂内に入る行列
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による本堂での法要

回向柱前(本堂前)での法要が終わり、本堂内で法要が営まれます。

いつもは稚児による礼讃舞(れいさんまい)が披露されますが、2022年は行われませんでした。

行列が本堂の中に入っていきます。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗による本堂での法要を見守る参拝者
2022年中日庭儀大法要・浄土宗による回廊での散華

住職が回廊を回る際に外に向けて散華を撒くのですが、2022年は新型コロナウイルス感染症対策として、散華は回廊内にしか撒かないというアナウンスがありました。

したがって、参拝者に向けた散華はありませんでした。

ただし、回向柱前では散華を撒いたため、散華をいただくことができた参拝者もいます。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗が本堂での法要を終え戻る様子
2022年中日庭儀大法要・浄土宗が本堂での法要を終え戻っていく
2022年中日庭儀大法要・浄土宗が本堂での法要を終えた時のたくさんの参拝者
2022年中日庭儀大法要・浄土宗が本堂を後にする稚児

本堂内の法要を終え、本堂内から行列が出てきました。

2022年中日庭儀大法要・浄土宗が本堂を後にする様子
2022年中日庭儀大法要・浄土宗が本堂での法要を終え後にする(お上人様)

本堂から出た行列は、来た時と同じようにゆっくりと大本願に戻っていきました。

中日庭儀大法要・浄土宗のまとめ

全体的にコロナ禍での中日庭儀大法要は、安全性を高めながら、いつもよりは規模を縮小して行われていました。

とはいえ、それが故に、むしろ厳粛さが高まっていたとも言えます。

天候も良く、風はある程度ありましたが暑いくらいの陽気でした。

参拝客は例年よりは少ない印象でしたが、それでも本堂前は参拝客で埋め尽くされており、遠方からの参拝者も多かったものと考えられます。

善光寺の駐車場は混雑していましたが、中日庭儀大法要が行われている最中も駐車場は「満」ではなく「混」表示であったため、ある程度の余裕はあったものと考えられます(御開帳期間中の善光寺駐車場はリアルタイムで混雑状況を確認できます)。

2022年善光寺御開帳情報

2022年の善光寺御開帳は4月3日~6月29日までの88日間、実施されています。

まだまだ始まったばかり。

七年に一度の善光寺御開帳、これからもさまざまな行事が予定されています。

いよいよ2022年(令和4年)善光寺の御開帳が始まります