山門に掲げられている善光寺の額は、通称「鳩字の額」と言われています。この額には鳩が5羽隠されています。善光寺山門の正面には、「善光寺」という額が掲げられています。
鳩字の額(善光寺の額)この額は享和元年(1801)輪王寺宮公澄法親王の筆で、通称「鳩字の額」と呼ばれており、大変有名な額です。

善光寺山門は、本堂前にあります。
初めて参拝する時には、その大きさに圧倒されるのではないでしょうか。

善光寺の山門には40年ほど登楼することができなったかったのですが、平成の大修復の後、上に上ることができるようになりました。鳩字の額が人の身長よりも大きいことが分かります。
現在の山門に掲げられている額は大修理の時に新しく掲げられたもので、それまで掲げられていたものは「善光寺史料館」で公開されています。
また、山門に掲げられている鳩字の額のレプリカが、JR長野駅、新幹線改札口に掲げられています。新幹線経由で善光寺を参拝するようであれば是非確認してみてください。長野駅には新幹線改札は1か所しかありませんのですぐに分かると思います。

鳩字の額といって、書かれているのは「善光寺」の3文字です。この善光寺の3文字の中に、5羽の鳩が隠されています。お気づきになりますか?
鳩が佇んでいるのがさらに分かりやすいものがあります。それは、善光寺の境内に入るところ、長野の中央通の信号機にかかっている善光寺の案内板です。


こちらの方が分かりやすいと思いますがいかがでしょうか。しっかりと5羽の鳩が確認できますね。(善の字に2羽、光の字に2羽、寺の字に1羽の鳩がいます。)昔の人のアイディアには尊敬してしまいます。
そして、それが今の時代にも残されているというのが、長い歴史を持つ善光寺の特徴でもあるでしょう。
善の文字=牛の顔
ところで、1枚目の写真の「善」の字ですが、牛の形に見えませんか?
善光寺には、「牛に引かれて善光寺参り」という信仰がありますが、それを如実に物語るものと言われています。
確かに言われてみると善の字は牛の顔に見えなくもないですね。
上の写真(鳩字の額)を良く見ると、やはり牛に見えなくもありません。 ちなみに、善光寺の案内板には他にもいろいろな工夫がされていますので、それだけで新たな発見があるかもしれません。

善光寺の本堂周辺にはたくさんの鳩がいます。鳩字の額との関係は分かりませんが、善光寺は鳩や牛と縁があると言えそうです。
牛に引かれて善光寺参りについては、関連記事を確認してください。
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